高齢化に伴いバリアフリー外構工事をする時に考えること
2022年7月8日
高齢化に伴い公共施設やショッピングモールなどでは、段差を無くしスロープを設置して、車いすの人が無理なく移動できるよう、バリアフリー対策が行われています。
最近では家の中も段差を無くし、車いすで生活できるバリアフリー住宅が増えています。
多くの家では玄関から道路に出る間にも段差があり、足腰の弱い高齢者は家の外に出るのが大変です。
そのため最近は玄関にスロープや手すりを設置する、バリアフリー外構工事の人気が高まっています。この記事では外回りをバリアフリーにする方法について紹介しています。
バリアフリーにリフォームする前に考えること
住宅をバリアフリーにリフォームする時には、階段を無くしてスロープや手すりなどを設置すれば良いわけではありません。
手すりを取り付ける時には、利用者の使い心地を考えなければならないので、設備を取り付けるだけでなく、使う人についても考える必要があります。
バリアフリーのリフォームを施工するに当たり、車いすに対応するのが重要です。
でも車いすが通ることを可能にするだけではなく、利用する人がストレスなく使える外構にすべきです。
車いすの登れるスロープを設けて道幅も相応のものにしても、スロープの踊り場が抜けていたり、介助する人の入るスペースを考えていない住宅も少なくありません。
バリアフリーは施工さえすれば良いわけでは無く、リフォームする時には使用する人に合わせた考え方が重要です。
またバリアフリーにする前に、家族など介助する人のことも考えなければなりません。
介助はいつでも専門の介護士が行うとは限りませんし、介護に当たる人の体力が限られてくることも考えられます。
エクステリアをバリアフリーにする方法について
伝統的な日本の住宅は、道路から玄関までの道に飛び石や石畳があり、防犯や美観の観点からすると素晴らしかったのですが、バリアフリーの観点から考えると不便なことが多いです。
道に土が多いと雨が降った時は泥だらけになり、車いすも通りづらく安全ではありません。
それで伝統的な庭の庭石や石灯篭などの置物、松や栗の木などを取り除き、道路から玄関まで土間のコンクリートに舗装すると歩きやすくなります。
もちろんコンクリートだけだと見た目が殺風景なので、曲線を設けたり目地の部分に植物を植えたり、コンクリートだけでなくレンガをあしらえば外観に温もりが出ます。
またバリアフフリーの外構工事で考えるのは駐車場です。
地方では買い物に行くのも病院に通うにも車を運転しなければなりません。
若い頃は駐車場の乗り降りが問題無くても、足腰が弱ると砂利に足を取られたり、ちょっとした段差でつまずいたりすることもあります。
将来的に車いすを使うようになった時にも、乗り降りできるスペースも必要です。
それで駐車場が狭いと感じた時に、思い切って駐車場スペースを広げるリフォームも大切です。
コンクリートだけでは物足りないと感じる時には、土間コンクリートの目地に芝などの植物を植えたり、壁際にグリーンのフェンスを取り付けて、アサガオやクレマチスなどのつる性の植物を巻き付けると外観も良くなります。
リフォームでウッドデッキを取り付けることは、若い夫婦が活発な子供たちを遊ばせたり、バーベキューやティータイムを楽しむようなイメージがありますが、ウッドデッキはバリアフリーのエクステリアとしても活用されています。
例えば洗濯物を干す時も、リビングの窓から庭へ出る時も段差があると億劫に感じます。
また室内の階段を登って二階のベランダに洗濯物を干すのはもっと大変です。
もし一階の部屋と同じ高さにウッドデッキがあれば、家事の負担が軽くなります。
伝統的な住宅では玄関周りが狭く、道路からすぐの位置に玄関があったり、玄関に大きな木が植わっていたりすると、車いす生活になった時には大変です。
そこでウッドデッキのスロープに手すりを付ければ、玄関を大改造しなくても、リビングの掃き出し窓から車いすでも出やすくなります。
車いすが通れる広い駐車場や舗装された通路はあっても、病院に行く時や買い物で出かける時に、風雨が強いと外に出るのが大変になります。
足腰に問題が無い時には玄関まで走れば済むことでしたが、体が不自由になり走るととても危険です。それで駐車場から一続きの玄関まで屋根があったら、雨に濡れずに家の中に入れます。
ウッドデッキや屋根があると、アウトドアでも重宝するので若い世代でも受け入れられます。
週末に家族全員で外のデッキでバーベキューを楽しむことも可能なので、この機会に考えてみると良いでしょう。
バリアフリーのリフォームで、玄関やウッドデッキに短いスロープを設けるケースもありますが、もし住んでいる場所が高低差のある土地であれば、道路からの長いスロープを取り付けると移動が便利になります。
家と道路に高低差があり石の階段が設置されている住宅であれば、駐車場から玄関の入り口まで小道のように長いスロープを取り付けることを検討出来ます。
スロープがあれば車いすだけでなく、子供たちが自転車を引いて登ったり、赤ちゃんが生まれた時にはベビーカーを押す時にも便利になります。
また段ボールや発泡スチロールをリサイクルゴミに出す時でも、スロープがあればカートを使って引いていけば、簡単に集積場まで行けます。
工事を施工する時には外構業者とよく話し合う
外構のバリアフリー化を成功させるには、外構工事の業者の知識が必要不可欠です。
使いやすさとデザインの両立については、専門の外構業者と相談しながら進めると良いでしょう。
外構業者のサイトを見ると、バリアフリー化した事例が見れるので参考に出来ます。
外構をバリアフリー化すると、それなりの費用もかかりますが、快適な生活を手に入れるためと考えれば、リフォームで掛けた費用を上回る効果が得られます。
今すぐに外構工事をする必要が無くても、突然車いすの生活になるかもしれません。
それに備えてバリアフリーにしておくことも大切です。
今は高齢者の平均寿命が延びているので、必ずバリアフリーの必要が訪れるので、今から工事を検討しても損では無いでしょう。
茨城県神栖市を中心とした外構工事は東ヶ﨑工業へお任せください。
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