外構工事でスロープを取り付けるメリットとデメリットについての紹介
2023年6月2日
家族の体が健康なとき、外構工事でエクステリアにスロープを設置することはあまり考えないかもしれません。しかし、足腰が不自由な家族がいて、車いすを使用しなければならないときには、玄関にスロープがあれば便利なのにと思うこともあるでしょう。
同じように、足を骨折してしまったり、小さいお子さんのためにベビーカーを使用したりする家庭でも、スロープがあれば便利だと感じることがあるものです。玄関先の階段が急な建物では、スロープを設置することを検討してみると良いでしょう。
この記事では、外構工事でスロープを設置するメリットやデメリット、かかる費用などを紹介していきます。
外構工事でスロープを設置すると良い理由
外構工事でスロープを取り付けるメリットを見ていきましょう。また、メリットだけではなく、外構工事でスロープを導入するときのデメリットや、問題に対処する方法も考えていきましょう。
段差がなくなるデザインを採用できる
玄関のデザインは建物によって異なりますが、アプローチに対して玄関部分が高くなるよう設計されている建物が多いはずです。そして通常は高くなっている部分には、階段が2段から3段程度ある場合がほとんどでしょう。
状況によってはその段差が急で、体が不自由な人が危ないと感じることもあります。そのようなときに外構工事でスロープを取り付けることによって、アプローチから玄関までの段差を解消でき、どのような人でも安心して建物に出入りできるようになります。
もちろん高さが急な状況では、スロープも長めに取る必要がありますが、庭の面積が大きければ、外構工事で緩やかなスロープを取り付けることも可能です。
車いすの使用が容易になる
自分で歩くことが難しい家族が家にいるときには、車いすを使って移動することになります。しかし、玄関周りに階段がある場合には、一度車いすを降りて歩かなければならない場合もあります。
足腰が不自由な人にとって、段差のある場所で車いすを動かすのは危険が伴います。いつも家族が付き添える状況であれば、問題はありませんが、一人だけのときには外出が困難になります。
そのようなときに、スロープを取り付ければ、車いすやベビーカーなどの車輪が付いた乗り物を簡単に出し入れできます。足腰が不自由な人であっても、自分の力だけで難なく外に出られるようになるのです。
外構工事の施工事例を見ても、スロープを取り付けた理由が車いすの出入りのためだという人や、将来車いすを使う必要が生じたときのためだという方が多いです。
高級感のある見た目になる
建物によっては、玄関にコンクリートを流しただけという簡素な造りもあるでしょう。バリアフリーのために外構工事でスロープを設置すると、スロープがあるだけで玄関周りがおしゃれに見えます。
スロープは使用感が最も大切ですが、デザイン面を重視することもできます。スロープの周りにレンガを並べてみたり、大きさの異なる砂利を敷いたりすることで、高級感のある庭を演出できます。
人気の高い施工事例を見ても、スロープとセットでおしゃれな玄関周りを演出する家庭が多いです。バリアフリーを考えている場合には、庭全体のリフォームも検討してみると良いでしょう。
外構工事でスロープを取り付けるデメリットについて
メリットが多いスロープでも、取り付けるときには広い面積を必要とします。玄関とアプローチ部分の段差がほとんどない造りであれば、スロープのために広い面積を用意する必要はありません。
しかし、段差が激しいときには、スロープの面積が小さいと角度が急になるので、スロープを取り付けても使用感は良くありません。段差が激しい場所で安全にスロープを設置するためには、傾斜がなだらかになるように、坂の距離を長く取る必要があります。
面積が広い建物であれば問題はありませんが、門扉から玄関までの距離が短い家では、真っすぐのスロープが取り付けられないかもしれません。
対策としては、玄関の前に折り返しのスロープを取り付けることで、面積が小さくてもなだらかな斜面に仕上がります。
外構工事でスロープを取り付ける費用について
外構工事ではスロープの長さをどれくらい確保するかで、リフォームの範囲や金額に違いがでます。工事をする前にスロープを設置する場所に必要な面積や、ほかの部分の工事が必要ないかなどをチェックしておきましょう。
階段のリフォーム工事では、両脇に手すりを取り付けたり、タイルやレンガで飾りを付けたりして仕上げます。なお、玄関に階段やスロープを取り付けるときには、コンクリートの基礎工事と、産廃処分の費用がかかります。
主な内訳は基礎工事にかかる費用が約5万円程度、産廃処分にかかる費用が約1万円程度です。また、そのほかにスロープを取る付けるときの費用が必要です。
なお建物の形状によっては、現在の塀を撤去しなくてはならない場合もあり、塀の大きさや素材でも異なりますが、約10万円から20万円程度の費用がかかります。またインターホンを移動させる作業では、電気配線の工事を行うために約5千円程度が必要です。
スロープを設置するときの費用は、手すりの取り付けも合わせると、約40万円から50万円程度が必要になります。手すりを付けず、コンクリートだけの短いスロープであれば、約20万円程度に抑えることもできますが、できる限り手すりを付けるようにしましょう。
公共のスロープにおける勾配の基準は、高さ1メートルに対し距離は12メートル必要といわれています。この値をキープすればバリアフリー基準を満たしているとはいえ、それでも足腰の弱い人が一人で上り下りすることは困難です。
生活を便利にするためにも、スロープを長めに準備するか、折り返しの形を選択するなどして、ゆとりのある勾配を実現すると良いでしょう。
外構工事で玄関をリフォームするときには、階段やスロープに手すりや照明を取り付けことで、より使いやすく暗い夜でも安全な空間に仕上げられます。
特に足腰の弱い家族がいるという理由で、バリアフリーを考えてリフォームする計画を立てるときには、このような設備も含めて予算を準備することが大切です。
茨城県神栖市を中心とした外構工事は東ヶ﨑工業へお任せください。
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