外構工事で駐車場を作るときにアスファルトで舗装するとどうなるのか
2023年5月5日
戸建て住宅では、駐車場にコンクリートを流す外構工事を選択するのが一般的ですが、商業施設のように、アスファルトで駐車場を仕上げる人もいます。
アスファルトは値段がコンクリートよりも安価で、施行期間を短縮できるという利点があります。この記事では、駐車場の基礎を仕上げる工事の内容とかかる費用について紹介していきます。
外構工事で採用できるアスファルトについて
駐車場に使用されるアスファルトは、アスファルト合材という道路の舗装をするときに使用する原料を使っています。
アスファルト合材は原油が作られたあとの物質と小さな石、砂、石粉などを混ぜ合わせてできており、道路を舗装するときには、加熱されたアスファルトを使用するのが一般的です。
一方でコンクリートは、石灰や鉱物をもとに生成されるセメントの粉に小さな石と砂と水を混ぜてできたものです。アスファルトとコンクリートの違いは、もとになる原料が違い、コンクリートは仕上がりが滑らかで美しくなるのが特徴です。
またアスファルトはすぐに固まりますが、コンクリートは固まるまでに若干時間がかかります。施工費用を比べると、コンクリートよりもアスファルトのほうが安くなる傾向にあります。
戸建て住宅の外構工事ではアスファルトは好まれない
駐車場の外構工事をするときに、施工費用と材料費だけを見るとアスファルトのほうがコンクリートよりもメリットがあるように見えますが、施工してからの維持費も考える必要があります。
戸建て住宅では毎日車の出入りがあり、駐車場のスペースが商業施設と比べて小さいので、車のタイヤの切り返しも多くなります。アスファルトには耐久性が低いという難点があるので、戸建て住宅の外構工事で使用すると駐車場の耐久性が下がるという問題があります。
また時間が経つと、アスファルトが痩せて表面が平らではなくなるので、定期的に舗装をし直すことになり、何十年も使用することを考えると、コンクリートのほうが安くなります。
また、アスファルトでは世界的に話題になっているヒートアイランド現象も起こります。自宅の駐車場をアスファルトで仕上げると、ヒートアイランド現象が目の前で起こるため、夏場は耐えられないでしょう。
このような理由から、戸建て住宅にアスファルトを使用する人は少なく、店舗や公共施設でのみ使われることが多いです。しかし、最近ではアスファルトの透水性などが見直され、戸建て住宅で採用する人も出てきています。
外構工事の駐車場をコンクリートで仕上げた場合
外構工事でコンクリートを使用することにはいくつものメリットがあります。たとえば、コンクリートは、正しい厚みが守られ、半永久的に使用できるため維持費がかかりません。
耐久性が高いことがメリットの一つです。また、表面の温度を抑えられるというメリットもあります。
コンクリートはアスファルトと比較して、熱の影響を受けにくいので、表面の温度もゆっくり上がります。コンクリートの表面はグレー色なので、どのような外観の建物にも合う明るい色合いであることも人気の一つです。
植木の色ともよく馴染むため、外構工事でコンクリートを採用する人は増えています。
外構工事でアスファルトとコンクリートを使用したときの違い
材料が異なると、駐車場の施工費用も変化します。駐車場をアスファルトで仕上げたときの単価は、1平方メートル当たり約5千円程度ですが、コンクリートで仕上げたときは、1平方メートルあたり約8千円程度になります。
外構工事でアスファルトを使用するときの作業の内容と値段
庭を開放的な駐車場へとリフォームする外構工事において、アスファルトで仕上げたときにかかる金額の合計は、約30万円程度です。
内訳にはアスファルトの材料代や、現在の門などを処分する金額、掘削や整地にかかる金額、石とアスファルトを敷くときの作業費用、諸経費が含まれています。
外構工事の具体的な作業の内容は、まず現在の庭に門や塀などがあれば、解体して処分します。それから駐車場になるスペースを整備しますが、地面が高すぎるときには掘削して余計な土を取り除きます。
整えられた地面に石を敷いて、機械を使って固めてアスファルトを流し入れます。仕上げのときには、雨水が流れるように角度をつけることを忘れないようにしましょう。アスファルトを流し入れたら、冷めないうちにローラーで平らにならして終了です。
駐車場のタイヤ留めブロックなどは、表面が冷めてから行うようにしましょう。
外構工事でアスファルトを使用する場合に費用を安くする方法
駐車場の外構工事でアスファルトを採用するときでも、費用を安くできるポイントがあります。
必要な場所だけアスファルトで仕上げる
駐車場をアスファルトで仕上げるときに、施工費用を抑える方法は、アスファルトを使用する範囲を狭めることです。
たとえば駐車場にアスファルトを流すときに、車が停まるスペースだけにアスファルトを使用し、残りのスペースは砂利などで仕上げると、使用するアスファルトの量を減らせるため、工事の金額が安くなります。
しかし、コンクリートとは異なり、アスファルトの表面は耐久性が低いので、タイヤに触れるスペースだけアスファルトで仕上げる方法は実用的ではありません。
アスファルトを使用するスペースが、小さくなればなるほど耐久性は下がる傾向があります。
外構工事を行う業者同士を比べる
自宅の駐車場をアスファルトで舗装したいと思ったら、まずは複数の外構業者と連絡を取って、作業にかかる費用の見積もりを出してもらいましょう。
複数の外構業者に連絡すれば、見積もりの金額を比べることができます。また、ほかの業者とも連絡を取っていることが業者に伝われば、はじめから適正な金額を提示される可能性が高くなります。
見積もりを依頼したときには、しっかりと作業について説明をしてくれる誠実な業者に外構工事を依頼しましょう。そうすれば、アスファルトを使用したときでも失敗を避けられます。
すぐに決めてしまうのではなく、まずはそれぞれの外構業者からしっかり話を聞いて、適正な判断をするように心がけましょう。
茨城県神栖市を中心とした外構工事は東ヶ﨑工業へお任せください。
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